【リンクやお気に入りは何処に貼っても良いのです】
リンクページの注意書きに、『インデックスページ以外にリンク・お気に入り登録禁止!』と書かれているケースが多く見られます。
ですが、なぜそのように禁止することができるのでしょうか?
この疑問に対する回答に、「ホームページはいわば家である。インデックスページは家の玄関に当たる。他人の家に裏口から入る人間はいないだろう。だからリンクはインデックス以外にしてはいけないのだ」といったものがありますが、この回答はウェブの特性を否定したものであるように思います。
ウェブページは、開かれた世界です。このウェブの中では、誰もが好きなときに好きなページを覗く権利を有します。(もちろん法律に抵触するような場合は除きます)ホームページは家でも何でもありません。よく使われる例えではありますが、ホームページは強いて言うなら『本』です。ウェブページの管理人は家主でもなんでもなく、せいぜいその本の作者か編集者といった立場でしかありません。
あなたは、本を読むときに必ず一ページ目から順番に読まなければならないという決まりを聞いたことがありますか? もちろん中にはそういったルールを必要とする本もあるかもしれませんが、多くの本は、その本を手に取った人が自由に好きなページを読むことが出来ます。
中にはあとがきから読む人も、最初と真ん中と最後のシーンだけを読む人もいるでしょうし(私がこのタイプです)、もしかしたらエピローグから遡る人もいるかもしれません。ですが、本の作者であるあなたは読者に対して『必ずここから読みなさい』と強制する権利は持っていません。『あとがきからは読まないでほしいです』とお願いすることは出来ても、『あとがきは必ず最後に読みなさい』と命令することは出来ませんよね? 仮に本の最初のページにそのことを書いておいたとしても、読者がそのページを読むとは限りませんし、またそのルールを必ず守るとも限らないのです。こればかりは取り締まりようもありませんし、あとがきから読んだからと言って読者を責める事もできないはずです。
そして、リンクやお気に入りはいうなれば『しおり』です。(まさに『ブックマーク』ですね)読み始める場所が自由なら、しおりを挟むページもまた自由なのです。ですから、管理人側には全くの強制権はありません。どうしてもインデックス以外にはリンクやお気に入り登録をされたくないのであれば.htaccessやCGIによるアクセス制限などをするしかありません。そうすれば閲覧者の好き勝手にリンクを貼ったりお気に入り登録をしたりということはできなくなります。
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